美の構成学―バウハウスからフラクタルまで

美の構成学―バウハウスからフラクタルまで (中公新書)

美の構成学―バウハウスからフラクタルまで (中公新書)

読了。どういう本かと言うと、こういう↓本です。

私が本書で強調したいのは、これまであいまいだった構成学の本質を明らかにするとともに生活に身近で役に立つ構成学を紹介することである。そして読者自身が構成学を楽しみながら学習し、日常生活に活かして感性豊かな生活空間を創造してほしいと願うばかりである。(三井秀樹『美の構成学―バウハウスからフラクタルまで (中公新書)』 162項)

だいたいこれが全てなんですが、流石に引用だけで済ますのもあんまりなので、以下にいくつか書きます。
内容としては、前半はバウハウスの歴史を中心に構成学の理念が体系化されていく過程が、後半は造形や色彩などの構成学の内容や、くらしに活かす構成学の具体例が解説されています。
構成学とは形や色彩などに普遍的に存在する造形要素について研究し色彩感覚や造形に関する感性を磨くと言う学問であり、これらのセンスは生まれつきのものではなく、つくられるのである。というのが著者の主張(と言うか構成学のコンセプトらしい)です。造形に関心がある身としては、構成学に対して興味がかきたてられる一冊でした。