逆境無頼カイジ 第14話「亡霊」

中途半端な時間にやるから狼と香辛料とかぶった。まぁ、そっちはTVKで見ればいいか。それはともかく本編。

ここ数話はもう見入るしかない。死神降臨、利根川演説、次々と落下、石田さんの最期の矜持、人間心は孤立論、佐原ゴール(厳密には違うけど)到達。何かもう1話にいろいろ詰め込みすぎだろう。へビィだ。原作はだらだらやってても濃いのに、それをさらに圧縮してるから凄いことになってる。

「金なんか要らない、俺は生きたい」は考えてみればあたりまえのことだけど普通に生きているとなかなかその境地には至らないよなぁ。
今週の箴言にも選ばれた利根川演説。「人は仮になど生きていないし、仮に死ぬこともできない」か。きっついなぁ。「本当の俺を使っていないから今はこの程度なのだ」みたいなことは普段から結構考えてるよ。
石田さんの死に様には泣くしかない。振り返ったら既に落ちているところとか「無言で落ちた」には原作読んで知っていてもグッとくるものがある。
佐原の中の人は大分聞けるようになってきたけど、ほかの面子が迫真の演技過ぎてどうしても劣って聞こえる。
「心は孤立している」「できることは通信」この辺りは深く考察すると面白そう*1。結論が「人間が希望そのものだったんだ」っていうのも当たり前だと言えば当たり前だけど、普通に生活しててそういうことは考えないよなぁ。
極限状態での思考の行き着く先が、当たり前だけど見落としがちな事実っていうのは面白かった。

あと、疾走佐原はあれで落ちないのは結構無茶な感じでちょっと和んだ。

次回はもうコングラッチュレーション?

*1:現代社会における携帯電話とかメールとか