逆境無頼カイジ 第22話「執行」

「奴隷は、2度刺す!!」と、せっかくの劇的な勝利なのに、利根川の焼き土下座と会長の狂いっぷりに持っていかれた気がするなぁ。

血が飛び散る前に市民と市民をすり替えるすり替えもどきで利根川に勝利。カイジは2010万円を手に入れる。「蛇でいてくれてありがとう。疑ってくれてありがとう。」「信頼したんだ。」「気付くさ、優秀なんだから。優秀だから気付いた後に疑うんだ。驕るさ優秀だから。勝ち続けてきたんだから。」とかの辺りはもっと時間をかけて勝利の余韻に浸らせてくれればよかったのに。印象的な台詞がサクサク流されていくのは豪勢だけどもったいない。

死んでいった石田さんや佐原達のために約束通り利根川に土下座をさせることに。ここからの兵藤の狂いっぷりが素敵。重要なのは行為ではなく誠意。本当に誠意があるならば、何処でも土下座ができる、例えそれが鉄板の上でも。ってな訳で鉄板の上で焼き土下座。10秒以上続けられないと始めからやり直しとか、誠意で胸がいっぱいなら謝らずにはいられない、これぐらいは当然とか説明をする会長は本当に楽しそうだなぁ。そりゃカイジもあっけにとられるよ。さらに土下座強制機登場。そこまでいくと最早誠意関係ないじゃん。完全にアンタの趣味じゃん。ジュウジュウ言う会長には爆笑した。津嘉山正種は相変わらずいい仕事してる。
強制機無しで10秒やりとげた利根川は立派。でも土下座はカイジのほうを向いてやらないといけないんじゃないの?石田さんや佐原達のためだから別にいいのかな。そういえば正面に置いてある強制機が丁度十字架みたいになってた。

利根川は本当の敵ではない。会長を倒さなければ石田さん達の仇をとったことにはならない。という訳で手に入れた金で会長と勝負をしたがるカイジ。「倒したかったんだ、敵を」ってのは痺れる心意気だなぁ。その金で借金返さないといけないしそもそも勝算無いでしょ、みたいなことを言われて「そうなんだけど」とか言うカイジにはちょっと萌えた。ティッシュ箱を踏みつけて、何かを閃いたってところで次回へ。

箴言。気がつけば、ただ自分の心をなぞっているだけ。そこかよー、会長の誠意語りのほうが面白かったと思うけどなぁ。20話以上見てきて未だにチョイスの基準が分からん。